日本の教育は遅れてる?オカンでも分かる「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」【投資編】
今回は「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」の投資編の内容をご紹介します。
例によってオカンを重要参考人としてお招きして説明します。よろしくお願いします。
こちらこそよろしくやで
日本ではあまりされないお金の授業。前回は預金と銀行について学びました。
銀行の定期預金などの貯蓄などは、貯金という面ではメリットはあるのですが、お金を「増やす」という意味では金利も高くなく不向きだという話をしました。
そこで今回知ってほしい知識が「投資」です。
投資編
投資とは…
価値のあるものを一定期間持っていて、後になってそこから金銭的な利益を得ることをいう。つまり何かを購入して、購入した物以上のリターン(見返り)があるということ。
昔に安くで買えたロレックスが高く売れた、みたいなもん?
それもある意味一つの投資ですね。他にも、家を安い時に買って地価が上がった時に買った値段より高く売る、不動産投資と呼ばれるものもありますね。
ここでは株や債券などの金融商品と呼ばれるものに絞って解説していきます。 まずは投資によって得られるリターンについて考えてみましょう。
リターンの形は2つ
・投資したものそのものの価値が上がること。(例)100万で買ったものが120万になること
・投資したものが生み出す利息や配当。銀行預金でつく利息もこれ。→銀行預金は投資
銀行の預金は投資やったんか、驚きや。
ただ、バブルが弾けて以降は銀行の金利も高くないので、投資として捉えにくいですね。
では金利が高い、いわゆる利回りが良い・利息をたくさんもらえるとどうなるのか見ていきましょう。
複利の効果が絶大
複利とは…
利息で得たお金にさらに利息がつくこと。雪だるま式にお金が増えていくのが特徴。単利では入金分だけに一定額の利息がつく。
(オカン)複利の方がお得ってこと?
そうです。例えば毎年20万円を投資したとき、単利と複利ではどのように変化するか見てみましょう。
(条件:毎年20万円を投資・年利5%・20年間)
単利の場合グラフは直線、複利はグラフが曲線で伸びていくのが分かりますね。
20年後、単利と複利では3,153,425円の差が生まれます。 20年で300万ってすごくないですか?
複利ってめっちゃお得やん!!お得は大好きやで!!でも投資って聞いたら、破産したとか怖いイメージあるわ。
適正なリスクを取るということが大切です。人生が詰んでしまわない程度の適正なリスクを取ることで、普通に貯金していては得ることができないリターンを得ることができます。
リスクとリターンの関係を知る、適正なリスクを取る
ハイリスクハイリターン、ローリスクローリターンとは…
リスクが高くなるほどリターンも高くなり、 リスクが低くなるほどリターンも低くなること。
ここで大切なのは、 リターンを長期的にとらえることです。
平均して一年で5%ほどの利回りなら上出来といわれています。
→1年で資産を倍に、みたいな謳い文句は詐欺だとわかりますね。そういった詐欺に貯金を全額つぎ込んでしまって、結果、破産するといったことにならないようにしましょう。
どれに投資すればいいのか
まず結論から。 最適解は投資信託です!
信託って誰かに委ねるってことかいな、危なそうやな。
誰かに託す、そこは間違いありませんが、託す先を間違わなければ全然危なくないのです。
なぜ投資信託がいいのか、どんな投資信託がいいのか、について解説していきます。
なぜ初心者には投資信託がいいのか
投資信託とは…
投資の専門家が投資家から集めたお金を運用すること。
プロが代わりにお金を運用してくれるわけか。
その通りです。なので基本的には投資家たちは買った時点でやることは終わりです。しかも他にもたくさんメリットがあります。
①分散投資
個別株や債券などの詰め合わせに投資されているので、分散投資できる。
②小額から購入可能
日本株だと100株単位でしか購入できないので、まとまったお金が必要。
③専門知識が少なくても投資しやすい
企業の財務分析や業績予測などの専門知識がなくても、プロがいい企業を複数選んでくれる。
わてはめんどくさがりやから助かるわ~
個別株を買うには、買い時を考えたり会社の財務諸表を研究したりなど、初心者には手が出しにくいですよね。
どんな投資信託がいいのか
ここでも結論から。 インデックスファンドをドルコスト平均法で購入するのが最適解!
わてが英語嫌いなん知ってるやんな?
すみません、きちんと解説しますね。全然難しいことではないので頑張りましょう!
投資信託には①インデックスファンド、②アクティブファンドの2種類があります。
①インデックスファンド…何かの指数(インデックス)に基づいて機械的に銘柄選びがされている
②アクティブファンド…プロの投資家が銘柄を選定している
結果からいうと、インデックス投資の方がパフォーマンスもよく、コストも安いです。
中でもアメリカの優良企業500社から成る指数、S&P500に基づくインデックスファンドなど、分散投資ができるように、より広く市場をカバーするインデックスファンドを買うとよいです。
ドルなんとか法っていうのはなんなん?法律?
ドルコスト平均法とは…
毎月決まった日に決まった額積み立てる方法のことです。
良い時も買って、悪い時も同じように買う。こうすることで一番高いときに大量に買ってしまう、という大きな賭けにならずに済みます。
分散という意味では、時間の分散ができるわけですね。
株などの値動きは、正直誰にも予測はできないので、投資初心者は、機械的に連動している指数(インデックスファンド)を機械的に買っていく(ドルコスト平均法)が一番だとされています。
なるほど。あれこれ自分で判断するよりも、分散されてる投資信託を淡々と決まった時に同じように買っていけばいいんやな!
その通りです。投資をするとなると未経験でハードルが高いと感じる人も多いと思いますが、このように難しいことを考える必要がない投資信託ならオカンでも始められそうですね。
以上、投資編でした!!
今日もお疲れ様でございました!!